かさ密度の小さな材料向けプラスチック押出技術
時代の変化とともに、プラスチックコンパウンドに求められる技術はますます高度化しています。特に微粉フィラーやセルロースナノファイバー (CNF)といった先端材料の利用が進み、リサイクルや環境対応といった多様なニーズに応えることが求められています。しかし、こうした材料はかさ密度が小さい場合が多く、従来の噛み合い同方向2軸押出機では、原料のスムーズな供給が難しく、処理量が安定せず、製品品質に悪影響が生じるリスクがあります。
製品情報はコチラ>> HTM2軸混練押出機
こうした課題に対応するために登場したのが、シーティーイーのHTM型2軸混練押出機です。弊社の非噛み合い異方向型の2軸押出機は、脱気性能を備えており、かさ密度の小さな原料でもフィードネックが起こりにくく、効率的な処理を実現することか可能です。
今回は、「かさ密度の小さな材料向けプラスチック押出ソリューション」について、シーティーイーの実績も交えながら、わかりやすく解説していきます!
かさ密度の小さな原料の課題
そもそも「かさ密度」とは、材料の単位体積あたりの質量を指し、原料がどれだけ「詰まっているか」を表す指標です。たとえば、微粉フィラー、セルロースナノファイバー (CNF)やセルロースマイクロファイバー(CMF)、ガラスフレーク、木粉などはかさ密度が低い材料の代表です。
これらの原料は空気を多く含むため、供給時にフィードネックが発生しやすくなり、この問題が生じると、従来の噛み合い同方向2軸押出機では、処理の安定性が低下し、脱気が十分に行えないことから製品の品質リスクが高まります。
なぜこのような問題が起きるのか?
かさ密度が小さい材料はその特性上、空気を多く抱え込んでしまいます。そのため、押出工程でガスが抜けないと、供給過程でフィードネックが発生しやすくなり、処理効率が大幅に低下します。
シーティーイーのHTM型2軸混練押出機のソリューションとは?
シーティーイーのHTM型2軸混練押出機は、非噛合い型スクリューとリアベントシステムを搭載しており、優れた脱気性能を発揮します。2本のスクリューの隙間からガスが抜けやすい構造で、ガスの蓄積とフィードネックを防ぐことで、安定した処理が可能です。これにより、かさ密度が小さい原料でも高い処理量が実現でき、効率的な製造プロセスが可能となります。
実績例
シーティーイーのHTM型2軸混練押出機は、かさ密度の小さな原料にも対応する優れた性能を発揮しています。
まとめ
かさ密度の小さな原料には、押出機への供給に特有の課題がありますが、シーティーイーのHTM型2軸混練押出機は、その課題を効果的に解決する性能を備えています。高濃度フィラーコンパウンドやリサイクル業界で求められる安定した高い処理能力を発揮し、革新的なソリューションを提供します!