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HTM型タンデム式混練押出機

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HTM型2軸混練押出機をアップデート!高濃度フィラーコンパウンド・リサイクルペレットにおいて世界最高品質!圧倒的な分散性と高吐出量を実現!

当社の特許製品である、HTM型2軸混練押出機の技術を基盤とし、さらに改良・進化させたのがタンデム型連続混練押出機です。
異方向回転・非噛合い型の2軸混練部と大口径の単軸押出部を組み合わせた独自の設計です。また、2軸混練部と単軸押出部を分割していて、それぞれのスクリュ回転数を個別に制御することが可能です。HTM型2軸混練押出機の優れた特性を継承しつつ、さらなる革新を追求した製品です。

  • 特徴
  • 用途
  • レシピ例
  • 仕様
  • 製品カタログ
HTM型タンデム式混練押出機 特徴

高い混練性

HTM型2軸押出機と同様に、バンバリミキサタイプの複数の高速ロータを採用し、同方向2軸押出機と比べて非常に高い混練性を実現しています。混練や真空脱気の後は、別駆動の大口径単軸で低回転にて押出すため、HTM型2軸押出機以上に低音押出が可能です。

セグメント化されたスクリュー

HTM型2軸押出機と同様に、ミキシングロータの種類や個数を自由に変更できるセグメント化されたスクリューを採用しています。これにより、広範囲な樹脂の混練加工に対応可能です。

低温・低速での押出し

下流の大口径単軸押出部では、従来のHTMモデルと比較してもさらに低い温度で、より低速での押出が可能です。これにより、焼けなどの問題が解消され、劣化が非常に少ない高フィラー濃度のコンパウンドが可能です。また、硬質塩ビの押出加工も対応できます。

ローターによる混練比較

本技術(ニーディングローター)

本技術(ニーディングローター)

樹脂はローターのチップクリアランスを通過する際に高い剪断を受け、均等に混練されます。その後、圧縮と開放を繰り返すことで、発熱を抑えつつ高混錬・低温押出が可能です。

従来型(ニーディングディスク)

従来型(ニーディングディスク)

樹脂はニーディング内で充満され、開放する事もなく高圧縮状態で連続的に中程度の剪断がかかる。そのため、混練はローターに比べ低いわりに発熱が大きくなります。

樹脂及びガスの動き

HTM型2軸押出機

HTM型2軸押出機

(非噛み合い型の異方向回転)

従来型 2軸押出機

従来型 2軸押出機

(噛み合い型の同方向回転)

優れたガス抜け性能

非噛み合い型の異方向回転を採用することで、ガス抜け性能が非常に高くなります。これにより、ペレットに気泡が入るのを防ぎ、成形不良の原因を排除します。従来型の2軸押出機は、スクリューが噛み合っているため、ガス抜け性が悪く、空気が膨張し、フィードネック現象を引き起こす可能性があります。しかし、HTM型タンデム式混練押出機は膨張した空気を効率的に外に逃がすため、フィードネックを防止します。

項目 タンデム(異方向非噛合い型) 従来技術(同方向噛合い型)
ガス抜け性の設計 2本のスクリューは噛合わず、スクリュー間に間隔を設けている。ガスや空気はスクリューの隙間を通って逃げるためガス抜けが良好。 2本のスクリューは噛合っており、ガスは溝に沿ってのみ移動するため、ガス抜けが悪い。
混練 樹脂はローターで高い剪断を受け均等に混練され、圧縮と開放を繰り返すことで、発熱を抑えた高混錬・低温押出が可能。 樹脂は高圧縮状態で連続的に剪断を受け、混練が少なくても発熱が大きくなる。
低温押出性 2軸押出機で混練後、単軸押出機で低温・低速回転で冷却しながら押出。 混練後の押出部が2軸のため発熱しやすい。
分散性 ◎ 非常に優れる 〇 優れる
せん断発熱抑制 ◎ 非常に優れる △ 改善必要
ガス抜け性 ◎ 非常に優れる △ 改善必要
原料食い込み性 ◎ 非常に優れる △ 改善必要
生産性 ◎ 非常に優れる 〇 優れる
樹脂温度制御性 ◎ 非常に優れる △ 非常に劣位
材料適用範囲 ◎ 非常に優れる △ 改善必要

高性能なケミカル・マテリアルリサイクルと生分解性樹脂処理に最適なソリューション!

リサイクルプロセス・バイオマスなどにおいて圧倒的優位性!
リサイクルプロセス・バイオマスなどにおいて圧倒的優位性!

HTMタンデム式混練押出機は、ケミカルリサイクルおよびマテリアルリサイクル分野で注目を集めています。突出した脱気性能、混錬性能で、ペレットの気泡発生を防ぎ、物性を劇的に向上させるなどリサイクルプロセスにおいて顕著な効果を発揮します。

また、海洋流出プラスチック(例えば漁網)の高品質な再ペレット化、使用済み家電製品のプラスチック部品やケーブル、容リではペットボトルや食品トレイの再生プラスチックプロセスにおいても、非常に優れた性能を発揮します。さらに、バイオマスや生分解性樹脂の混錬押出にも最適であり、これらの分野で圧倒的な優位性を誇ります。

レシピ例

コンパウンドと押出量の例(kg/h)※表の押出量は参考値です。
例)HTM-38/75→二軸スクリュー径=38mm、単軸スクリュー径=75mm

レシピ例 型式と押出量(kg/h)※参考値
HTM-38/75 HTM-50/100 HTM-65/130 HTM-78/150 HTM-90/180 HTM-105/210 HTM-120/240
容リ材(PP) 130 250 500 750 1000 1500 2000
PP(MFR30) + 微粉タルク85% 100 200 400 600 800 1200 1600
HDPE(MFR0.5) + 標準タルク60~80% 100 200 400 600 800 1200 1600
LLDPE + 貝殻由来炭酸カルシウム60% 100 200 400 600 800 1200 1600
PBAT + 炭酸カルシウム70% 75 150 300 450 600 900 1200
PLA + 炭酸カルシウム70% 75 150 300 450 600 900 1200
硬質PVC 75 150 300 450 600 900 1200
硬質PVC+CMF/CNF30% 50 100 200 300 400 600 800
RPVC + 貝殻由来炭酸カルシウム30% 75 150 300 450 600 900 1200
LDPE + CMF30% 75 150 300 450 600 900 1200
LDPE + 酸化チタン80% 50 100 200 300 400 600 800

※その他各種材料のコンパウンド実績あり、詳細はお問合せください。

押出機 名称 形式
HTM-38/75 HTM-50/100 HTM-65/130 HTM-78/150 HTM-90/180 HTM-105/210 HTM-120/240
HTM型押出機
(2軸押出部)
スクリュ径 /mm 38 50 65 78 90 105 120
最大スクリュ回転数 /rpm 800 700 700 600 550 500 450
モータ容量 / kw 37 75 160 250 350 500 650
IPE型押出機
(単軸押出部)
スクリュ径 /mm 75 100 130 150 180 210 240
最大スクリュ回転数 / rpm 50 50 50 50 50 50 50
モータ容量 / kw 15 30 45 75 110 185 250

※上記は標準仕様のため、御客様の要求仕様により変更致します。