生分解性樹脂における熱劣化を抑制する混練最適化
生分解性樹脂のコンパウンド製造では、樹脂の熱劣化をいかに抑えるかが製品品質を左右します。混練時の発熱が大きいと樹脂は劣化し、最終製品の物性や外観に悪影響を及ぼしかねません。シーティーイーのHTM型2軸混練押出機は、独自のローターエレメントによって高い分散性と発熱抑制を両立し、高品質な混練を実現します。
ローターデザインの特徴

非噛み合い異方向設計による高い脱気性能
非噛み合いの異方向設計は、優れた脱気性能を備えています。樹脂やフィラーに含まれる水分やガスを効率的に排出できるため、品質の向上につながります。また原料の食い込みが良く、フィードネックの発生を防ぐことで、品質の安定にも寄与します。この設計は、特にかさ密度の低い材料の処理において効果を発揮します。
ローターデザイン
HTM型では、強い剪断力を持つバンバリーミキサータイプのローターを採用しています。従来のニーディングディスクとは異なり、圧縮と開放を繰り返す構造により発熱を抑制し、樹脂の劣化を防ぎながら混練できます。ローターとシリンダーの間には隙間が設けられており、これにより高品質な生分解性樹脂コンパウンドの製造が可能になります。
HTM型と従来の押出機の比較
従来のニーディングディスク
従来の2軸押出機では、ニーディングディスクによって混練を行います。せん断力はディスクの厚みに依存し、薄くするほどせん断力は高まりますが、その分機械強度には制限がかかります。さらに、樹脂が開放されることなく高圧縮状態のまま連続的に高いせん断を受けるため、発熱が大きくなりやすい構造です。この結果、樹脂の劣化や製品品質へのリスクが高まります。
HTM型押出機のローターデザイン
一方、シーティーイーのHTM型2軸混練押出機は、樹脂を高圧縮状態のまま連続的にせん断することがないため、短時間かつ効率的な混練を実現しながら発熱を抑えられます。あわせて優れた脱気性能により、樹脂やフィラーに含まれる水分やガスを効率的に排出し、製品品質の安定化に貢献します。
生分解樹脂コンパウンドのMFR比較
HTM型押出機は、生分解性樹脂のコンパウンド製造(例:PBATとCaCO₃)において優れた性能を発揮します。MFRの比較データでは、HTM型はMFRの上昇がほとんど見られず(HTM: 0.6、他社: 3.3)、樹脂の熱劣化が効果的に抑制されていることが確認されています。
| 項目 | 単位 |
弊社HTMタンデム式押出機 (非噛み合い・異方向回転) |
他社製タンデム押出機 (噛み合い・同方向回転) |
|---|---|---|---|
| スクリュー径 Φ | mm | 50 | 46 |
| 処理量 | kg/h | 200 | 50–130 |
| スクリュー回転数 | rpm | 280 | 120–180 |
| 押出グレード | g/10min | 0.6 | 3.3 |
| 射出グレード | g/10min | 25 | 39 |
まとめ
シーティーイーのHTM型2軸混練押出機は、非噛み合い異方向設計と独自のローターデザインにより、発熱を抑えながら効率的で安定した混練を実現します。これにより、従来の押出機では難しかった高品質な生分解性樹脂コンパウンドの製造が可能になります。また、優れた脱気性能を備えているため、材料に含まれる水分やガスを効率的に除去し、製品品質の安定確保にも貢献します。環境対応が一段と求められる今、HTM型押出機はリサイクルや持続可能な素材加工における最適解として、さらに多くの企業での活用が期待されます。

