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インタビュー: シーティーイー 代表取締役 伊藤勝人 プラスチックと持続可能な未来へ向けて

シーティーイーの代表取締役、伊藤勝人氏が、HTM二軸押出機の模型を背景に押出技術について話し合っている様子。

シーティーイーはこれまで、高濃度フィラーコンパウンドやマスターバッチ技術を中心に高い評価を得て成長してきました。そして、これらの技術を応用しながら、新しいニーズに対しての研究開発にも挑戦しています。今回のインタビューでは、代表取締役の伊藤勝人が、シーティーイーの未来に向けたビジョンを、技術と環境問題のバランスに重点を置いて語ってくれました。

Q: 近年、プラスチックと環境問題に対する関心が高まっていますが、率直にどのようなアプローチが未来に向けて重要だとお考えですか?

プラスチックに関しては、環境問題への対応は避けて通れないテーマです。そこで、リサイクル技術の向上や生分解性樹脂の進化などが非常に重要となってきています。私たちは、これまで培ってきた高濃度フィラーコンパウンドなどの技術をさらに応用させ、未来に向けた価値も提供していきたいと考えています。

Masato Ito, leading a discussion on advanced extrusion solutions, seated in front of the HTM Twin Screw Extruder at CTE's office.

Q: 「脱プラスチック」の風潮についてどのように感じていますか?

「脱プラスチック」という言葉は注目されますが、実際に大事なのはプラスチックをどう持続可能な形で活用し・廃棄するかです。私たちは技術を進化させ、環境にやさしいプラスチック製品の作れる押出機の開発を続けていくとともに、世間に向けて正しい情報や知識を広めていくことも非常に重要だと考えています。

Q: それに対してシーティーイーとしてどのような取り組みを行っていますか?

私たちは、30年以上の経験を持つ高濃度フィラーコンパウンドやマスターバッチの技術に加え、近年ではリサイクルペレットや生分解性樹脂の分野にも力を入れてきています。最近では、弊社の高濃度フィラーコンパウンド技術がマテリアルリサイクルやケミカルリサイクル分野で応用されています。また、Zenken株式会社が企画し、弊社が監修した「プラミライ」というメディアを数年前に立ち上げました。このメディアでは、プラスチックとリサイクル、持続可能な社会の実現に重点を置いたコンテンツを発信しています。

Q:「プラミライ」というメディアを立ち上げた経緯や内容についてもう少し聞かせてください?

「プラミライ」は、プラスチックに関する知識や情報に加えて、押出機などの専門的な内容についてもわかりやすく解説しています。やはり、技術の発展だけでは持続可能な未来の創造できません。「プラミライ」を通して解釈が極端になってしまっているプラスチックへの考えや印象を変えたい気持ちもあります。

>>> プラミライのサイトはこちら

Q: プラスチック産業は今後どのように変わるべきだと思いますか?

現在、技術革新やリサイクル技術の進化が進んでいます。ただし、消費者のリサイクルへの意識の向上や効率的なプラスチック再利用のアプローチを取り入れることが、今後の重要なステップになるでしょう。極端にプラスチックはダメだという発想ではなく、プラスチックの汎用性や環境に優しい新しい技術への理解を共有し、より良い未来に向けて歩んでいくことが求められています。

Q:最後に、今後のシーティーイーのビジョンについて教えてください。

私たちのビジョンは、プラスチックが環境と調和しながら社会に貢献できる未来を築くことです。自分たちの技術が持続可能な社会づくりに貢献できるように今後も研究開発と情報発信に注力していきたいです!

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